レビー小体型認知症の症状と特徴
レビー小体型認知症は60歳〜80歳代の初老期から老年期に多くみられる認知症ですが、まれに40歳代で発症する人もいます。
レビー小体型認知症の症状はアルツハイマー型や血管性認知症とは違い「幻視」(見えるはずのないものが見える)が起こることが
最大の特徴です。
患者本人にとっては幻視による動揺が大きく、普段から不安感が強くなるため、家族も接し方に困惑することがよくあります。
認知症全体の約半数をしめるのが「アルツハイマー型認知症」で、その特徴は記憶障害です。
また血管性認知症の特徴は麻痺や言語障害で日本では従来最も多い認知症とされていましたが、近年ではその多くがアルツハイマー型で
あることがわかってきました。
レビー小体型認知症は認知症全体の2割を占めるといわれています。
その典型的な症状である幻視の例としては「部屋の隅の子供や動物がいる」といった
ものです。
本人にはかなりはっきりと見えているといわれます。
原因と治療法
レビー小体型認知症の原因は加齢による脳の変性によるものと考えられています。
具体的には脳神経細胞内に「レビー小体」といわれるたんぱく質のかたまりができます。このレビー小体が大脳にできると
レビー小体型認知症となって現れます。
レビー小体型認知症の診断には脳SPECTやPETとよばれる機器を用います。”後頭葉”とよばれる部分が障害されると幻視などの
視覚障害が現れます。
レビー小体型認知症の治療は薬の処方を中心に行います。アルツハイマー型認知症でも用いられる「塩酸ドネペジル」という薬がよく効くと
いわれています。
幻視の度合いが強い場合は「非定型抗精神病薬」を少量用いることもあります。
パーキンソン症状が発生している場合は一般的にパーキンソン病の治療薬を用います。
いずれにしても、その人の症状にあわせて色んな薬を組み合わせながら治療を行っていきます。
レビー小体型認知症患者との接し方
レビー小体型認知症はその重症度がわかりにくい面があります。
幻視にかんしては本人の世界を否定しないのが基本的な姿勢といわれています。
幻視を強く否定するとうつや不安障害をまねくこともありますので注意が必要です。
本人の不安感を軽減させるような付き合い方が大切です。
また、一人きりでいると症状の悪化につながりますので家族との同居やホームへの入所など、人と接する環境を維持するようにしましょう。
歳だからと諦めずに、症状が軽いうちから適切なケアを行えば、その分進行を抑えることができるといわれています。
異常に気づいたら早めに専門医に相談することをおすすめします。